木造住宅とRC造はどちらがおすすめ?沖縄で見るメリット・デメリット

昔から愛されてきた木造住宅は、沖縄でも多数の賃貸物件で木造造りの建物が利用されています。近年では木造住宅の品質も向上し、優れた物件が多数登場していますが、一昔前の木造住宅に対するネガティブイメージを払拭できていない方も少なくないようです。

この記事では、木造住宅やRC造(鉄筋コンクリート造)のメリット・デメリットについて、それぞれの特徴をご紹介します。

木造住宅を選ぶメリット

一昔前の印象がいまだに払拭しきれていない人にとって、木造住宅にはメリットがなさそう…なんて考えてしまう人もいるかもしれません。木造住宅には、木造住宅ならではのメリットが存在します。

ここでは、木造住宅を選ぶメリットについて解説します。

材料費が低コスト

木造住宅の大きなメリットのひとつが、材料費を抑えられる点です。RC造(鉄筋コンクリート造)などに比べて材料費が低コストのため、建築自体も低コストで行なえます。そのため、理想のマイホームを鉄骨ではなく木造住宅で建築し、浮いた予算でバリアフリー設備などを採用するケースも増えつつあります。

優れた調湿作用で結露やカビを防ぎやすい

木造住宅のメリットのひとつに、調湿性能があげられます。調湿性能とは、木材そのものが持つ湿度の吸収・放出能力によって、快適な一定の湿度に保ちやすい仕組みです。湿度が高い時は木材が空気中の水分を吸収し、一方で湿度が低いときは水分を放出するため、従来よりも乾燥しにくくなります。

木材の調湿効果によって、結露を防止する効果も期待できます。その結果、カビの増殖を防ぐ効果も期待することが可能です。

断熱性能に優れ夏は涼しく冬は暖かい

木材住宅は、RC造(鉄筋コンクリート造)に比べて断熱性能に優れている点がメリットです。木造住宅に使われている木材は、RC造に使われる鉄やコンクリート等の素材に比べて、外気の影響を受けにくくなっています。

そのため、外気の暑さを防ぎつつ調湿性能でジメジメした湿度も吸収…と、沖縄の蒸し暑い夏日も木造住宅は大きく役立てる性能を持っています。

木造住宅を選ぶデメリット

近年の耐震基準法によって、木造住宅でも優れた耐震性を持つ物件が多くなっています。木造住宅が持つさまざまなメリットを踏まえると、新築物件やマイホーム選びに木造住宅を選ぶのもひとつの選択肢と言えるでしょう。

一方で、デメリットが存在するのも事実です。ここでは、木造住宅を選ぶデメリットについて解説します。

シロアリ被害にあう可能性も

木造住宅は、シロアリといった害虫被害を受けやすいデメリットがあげられます。シロアリによって土台などを食べられてしまうと、最悪のケースでは建物が倒壊するおそれも。

近年では、床下を別素材で埋めたり、密閉加工をしたりして、シロアリ被害にあいにくい工夫を取り入れた木造住宅も存在しており、一概にシロアリ被害を受けやすいとは言えません。しかし、RC造の住宅等に比べると、シロアリ被害に遭いやすくなっています。

仕上がりに若干の誤差が生まれる

木造住宅は、建築を担当する職人の技術によって仕上がりが左右されるおそれがあります。木造住宅は材料の加工から組立までを職人が行うため、職人のスキルに大きく左右されるのは避けられません。

また、使用する材料も品質にバラつきがあり、材料の良し悪し等を判断して組み立てる過程で完成度に若干の誤差が生まれてしまいます。

RC造(鉄筋コンクリート造)住宅を選ぶメリット

鉄筋コンクリート造(RC造)は、2つの素材を組み合わせて高い強度を生み出した住宅です。鉄筋とコンクリートの2種類を組み合わせ、それぞれが持つ熱の強さ・引っ張る力への強さがうまくマッチしており、優れた強度を持つことが特徴です。

ここでは、そんなRC造の住宅を選ぶメリットについて解説します。

優れた耐火性・耐震性を持つ

RC造の住宅には、優れた耐火性・耐震性があります。RC造の住宅には不燃材料のコンクリートが使われており、大きな火災被害に遭いにくくなっています。また、鉄筋の引っ張る力と、建物が持つ圧縮力によって、地震にも優れている点は大きなメリットです。

耐火性・耐震性に不安のある方はRC造の住宅を選ぶと大きな安心感を得られます。

開放感のある間取りを作りやすい

木造住宅に比べると、RC造の住宅は少ないパーツで建物を支えられます。そのため、柱や壁の必要数を減らせることにより、吹き抜けのある広いリビングや、開放的な窓を導入しやすいメリットがあります。

メンテナンス性に優れている

RC造の大きなメリットのひとつに、メンテナンス性に優れた材質があげられます。コンクリートなどを利用しているため、地震や経年劣化に酔って表面にひび割れ(クラック)が生じてしまうケースもありますが、補修材を使うだけで簡単に修復することが可能です。

加えて、木造住宅と比較して法定耐用年数も優れており、倍以上の耐久性を誇ります。

RC造住宅を選ぶデメリット

基本的に、RC造住宅は安定性の面で好評です。開放感のある間取りを自由に選択しやすいほか、耐久性にも優れています。その一方で、RC造住宅にもいくつかのデメリットがあるのも事実です。

コストが高くなる傾向

木造住宅に比べると、RC造住宅はどうしてもコストが高くなってしまいます。平均坪単価で比較すると、木造住宅が40~60万円ほどに対して、RC造住宅は100万円からと坪単価の価格が倍近く変わってきます。

住宅金融支援機構「2020年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅では床面積の全国平均が38坪前後です。一概には言えませんが、38坪で建設した場合、木造住宅に比べてRC造住宅は1900万近くコストが高くなってしまう点にご注意ください。

地盤の補強が木造よりも必要

RC造の住宅は、木造住宅よりも全体的に重い材質でデザインされています。そのため、建設する土地の地盤強度をチェックした際、場合によっては強化工事等が求められるケースがあります。

地盤改良工事に100万円を超す費用がかかる場合もあるため、建設工事とあわさって費用がかさばってしまう可能性も。先述した坪単価の違いも含めて、RC造はコストが高くなってしまう点がデメリットです。

木造住宅は一昔前よりも高性能!

木造住宅と聞くと、沖縄では台風やシロアリ被害が不安になる…と心配になられる方も少なくありません。しかし、近年の木造住宅は昔と比べ物にならないほど頑丈さに優れており、台風にも耐えられる造りが大半です。

そのため、「沖縄は台風が怖いから」という理由だけでRC造住宅を選ぶのはおすすめできません。先述した通り、木造住宅とRC造住宅はそれぞれメリット・デメリットが存在するので、どんな暮らしをしたいのか、理想のマイホームイメージを具体的に固めてみるのをおすすめします。

いずれにせよ、建築単価の高騰があり中古物件の需要が高まっています。弊社ではRC造、木造住宅、希望に沿ったそれぞれの物件を紹介できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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